2) 工業炉を操業方式で分類すると、バッチ式と連続式とに大別することができる。
① バッチ式は、被加熱材料を炉内へ装入して炉内に保持し、処理が終わって取り出してから次の被加熱材料を炉内に装入する方式である。このバッチ式は一般に生産に適している。
② 連続式は、一般に被加熱材料を炉の一方の口から連続的に投入し、炉内を通過する際に加熱ないしは加熱・冷却して他方の口から取り出す方式で、被加熱材料の炉内移送が必要である。
炉内移送の方式には、炉外部より被加熱材料を押し込んで炉内を移送させる形、炉内に設置されたコンベヤによって移送させるコンベヤ形、連続した帯状金属ストリップや線材などを移送させる形などがある。
(2) 工業炉に供給される熱が、どのように使用されるかを収支計算することをという。この結果は、炉の操業や燃料使用量の適否を判定する材料となる。炉の性能を表す指標として、供給した熱量に対する有効熱の割合を示す熱効率と、被加熱物単位重量当たり投入した燃料量を表すがあり、これらの指標は省エネルギー対策を立てる上で役立つ。
鋼材の連続式加熱炉のを例にとると、出熱は次に示す4項目が主たるものである。
① 抽出鋼材の含熱量
②
③ 炉体の放散熱
④ 冷却水の持ち去る熱
具体的な省エネルギー対策としては、②の熱について、レキュペレータなどを使って燃焼用空気の予熱に利用するなどの熱回収が行われているが、さらに近年では、蓄熱体を使って高効率に予熱空気を高温化するバーナの適用事例が増えている。