メモに記録しました
← 戻る
出典:令和05年度 エネルギー管理士 第13問

問題 13

令和05年 - エネルギー管理士

答え合わせ 回答リセット

回答進捗状況

0 / 25 の解答欄に回答済み (0%)

図1
図1
小問 1
問題 r05_13_1
次の文章の【1】~【11】の中に入れるべき最も適切な字句等をそれぞれの解答群から選び、その記号を答えよ。なお、【8】は複数個所あるが、同じ記号が入る。 また、【A abcd】~【C abc】に当てはまる数値を計算し、その結果を答えよ。ただし、解答は解答すべき数値の最小位の一つ下の位で四捨五入すること。(配点計50点) (1) ボイラから蒸気タービンに蒸気を送って発電する火力発電プラントにおいて、発電プラントの効率向上を図るために、蒸気タービン入口の蒸気温度や圧力を上げる努力が続けられてきた。ボイラで発生した飽和蒸気の温度を上げて過熱蒸気を得るために設置される装置が過熱器である。 過熱器はその取付け位置によって伝熱の形態が異なり、いくつかの形式に分類できる。図は、過熱器の形式による温度特性について、最大の過熱度を100Kとして示したものである。ここで、主として火炎の見える火炉に設置する放射形過熱器の温度特性は図中ので示され、主に燃焼ガスから熱を受ける対流形過熱器の温度特性は図中ので示される。 一方、材料面において、昨今の温度の高い過熱器では、その伝熱管の温度も高くなるため、ニッケルやなどを含む高強度鋼を使用する必要がある。 **図 過熱器の温度特性**
小問1の選択肢を表示
解答欄
解答欄 1 未回答
解答欄 2 未回答
解答欄 3 未回答
解説
解説は未登録です。
小問 2
問題 r05_13_2
(2) 蒸気は保有熱が大きく、扱いやすいため、産業界では加熱源として多方面で使用されている。ただし、蒸気は熱を放出すると気体から液体へと相変化しドレンが発生するため、蒸気配管内を蒸気とドレンが混相状態で流れると、脈動が起きたり、配管や弁をで損傷させたりするので、蒸気配管内から系外へドレンを排出することが重要である。そのため、蒸気配管に適当な間隔でスチームトラップを設けて、ドレンを常時排出するようにする。 スチームトラップにはいくつか形式があり、フロートを利用してドレン排出する形式は、蒸気とドレンのの差を利用したものである。また、いずれの形式においても、その排出動作を助けるために、蒸気配管の抜出部にはを設置するのが良い。
小問2の選択肢を表示
解答欄
解答欄 1 未回答
解答欄 2 未回答
解答欄 3 未回答
解説
解説は未登録です。
小問 3
問題 r05_13_3
(3) ボイラ水の水質に起因する腐食には様々な形態があり、一般腐食、孔食、苛性(かせい)脆化(ぜいか)などがある。 一般腐食はボイラ水のpHが低かったり、が多く存在したりすると、金属全面に発生する腐食である。孔食はで覆われている金属表面に発生する深い局所的な腐食であり、が何らかの原因で破れると、その部分に局部電池が形成され、鋼からが溶出することで起きる。苛性脆化は、苛性ソーダなどのアルカリ成分が濃縮されて生じる鋼のをいい、これは鋼材の微細な隙間で応力の集中するところに起きやすい。 これらの腐食を防止するためにボイラ水の水質を維持管理するが、給水系統のボイラドラムに薬剤を注入すると共に、ボイラ水中の不純物濃縮の抑制を図るため、ボイラドラムからのを適切に行う必要もある。
小問3の選択肢を表示
解答欄
解答欄 1 未回答
解答欄 2 未回答
解答欄 3 未回答
解答欄 4 未回答
解答欄 5 未回答
解説
解説は未登録です。
小問 4
問題 r05_13_4
(4) 表に示す条件で運転をしている油焚きのボイラがある。このボイラの排ガス損失を減らしてボイラ効率を改善することを考える。 【ボイラの運転条件】 ・燃料1kg当たりの排ガス量 [kg/kg]:16.2 ・燃料1kg当たりの低発熱量 [MJ/kg]:40.9 ・ボイラ排ガス温度 [℃]:180 ・排ガスの平均定圧比熱[kJ/(kg・K)]:1.07 ・大気温度 [℃]:15.0 1) この運転状態での燃料1kg当たりの排ガスの損失熱量は、[kJ/kg] であり、ボイラのその排ガス損失を低発熱量基準で求めると、[%] となる。 2) いま、排ガス温度を下げることにより、排ガス損失を現状の $\frac{2}{3}$ にすることを考え、目標とする排ガス温度を求める。ここで、ボイラの燃料性状、空気過剰率、大気温度及び排ガスの平均定圧比熱は変わらないものとすると、排ガス損失の式から、目標温度[℃] が得られる。
解説

小問4 (4) ボイラの排ガス損失に関する計算問題

この問題では、油焚きボイラの運転条件が与えられ、排ガス損失熱量、排ガス損失率、および目標排ガス温度を計算します。

1) この運転状態での燃料1kg当たりの排ガスの損失熱量、【A】[kJ/kg] の計算

適用すべき公式:

排ガス損失熱量 $L_g$ [kJ/kg] は、以下の式で求められます。

$L_g = G_g \times c_p \times (T_{go} - T_a)$

  • $G_g$: 燃料1kg当たりの排ガス量 [kg/kg]
  • $c_p$: 排ガスの平均定圧比熱 [kJ/(kg・K)]
  • $T_{go}$: ボイラ排ガス温度 [℃]
  • $T_a$: 大気温度 [℃]

与えられた数値:

  • 燃料1kg当たりの排ガス量 $G_g = 16.2 \text{ [kg/kg]}$
  • ボイラ排ガス温度 $T_{go} = 180 \text{ [℃]}$
  • 排ガスの平均定圧比熱 $c_p = 1.07 \text{ [kJ/(kg・K)]}$
  • 大気温度 $T_a = 15.0 \text{ [℃]}$

計算過程:

排ガス損失熱量 $L_g$ を計算します。

$L_g = 16.2 \text{ [kg/kg]} \times 1.07 \text{ [kJ/(kg・K)]} \times (180 \text{ [℃]} - 15.0 \text{ [℃]})$

まず、温度差を計算します。温度差はケルビン単位でもセルシウス度単位でも同じ値になります。

温度差 $= 180 - 15.0 = 165 \text{ [K] または [℃]}$

次に、これらの値を式に代入して計算します。

$L_g = 16.2 \times 1.07 \times 165$

$L_g = 17.334 \times 165$

$L_g = 2860.014 \text{ [kJ/kg]}$

解答の四捨五入:

解答すべき数値の最小位の一つ下の位で四捨五入するため、小数点以下第1位を四捨五入し、整数値で解答します。

$2860.014 \approx 2860 \text{ [kJ/kg]}$

したがって、【A】に入る数値は 2860 です。

ボイラのその排ガス損失を低発熱量基準で求めると、【B】[%] となる。

適用すべき公式:

排ガス損失率 $R_g$ [%] は、以下の式で求められます。

$R_g = (L_g / H_L) \times 100$

  • $L_g$: 燃料1kg当たりの排ガス損失熱量 [kJ/kg]
  • $H_L$: 燃料1kg当たりの低発熱量 [kJ/kg]

与えられた数値:

  • 燃料1kg当たりの低発熱量 $H_L = 40.9 \text{ [MJ/kg]}$
  • 【A】で求めた排ガス損失熱量 $L_g = 2860.014 \text{ [kJ/kg]}$ (計算途中の正確な値を使用します)

計算過程:

まず、低発熱量 $H_L$ の単位を [MJ/kg] から [kJ/kg] に変換します。1 MJ = 1000 kJ です。

$H_L = 40.9 \text{ [MJ/kg]} = 40.9 \times 1000 \text{ [kJ/kg]} = 40900 \text{ [kJ/kg]}$

次に、排ガス損失率 $R_g$ を計算します。

$R_g = (2860.014 \text{ [kJ/kg]} / 40900 \text{ [kJ/kg]}) \times 100$

$R_g = 0.06992699... \times 100$

$R_g = 6.992699... \text{ [\%]}$

解答の四捨五入:

解答すべき数値の最小位の一つ下の位で四捨五入するため、小数点以下第2位を四捨五入し、小数点以下第1位まで解答します。

$6.992699... \approx 7.0 \text{ [\%]}$

したがって、【B】に入る数値は 7.0 です。

2) 目標温度【C】[℃] の計算

適用すべき公式:

排ガス損失熱量 $L_g$ は $L_g = G_g \times c_p \times (T_{go} - T_a)$ で表されます。

燃料性状、空気過剰率、大気温度、排ガスの平均定圧比熱は変わらないものとすると、$G_g$ と $c_p$ は一定です。したがって、排ガス損失は排ガスと大気の温度差に比例します。

$\frac{L_{g,目標}}{L_{g,現状}} = \frac{T_{go,目標} - T_a}{T_{go,現状} - T_a}$

  • $L_{g,目標}$: 目標排ガス損失熱量
  • $L_{g,現状}$: 現状の排ガス損失熱量
  • $T_{go,目標}$: 目標排ガス温度 [℃]
  • $T_{go,現状}$: 現状の排ガス温度 [℃]
  • $T_a$: 大気温度 [℃]

与えられた数値:

  • 目標排ガス損失は現状の $\frac{2}{3}$ にする、つまり $\frac{L_{g,目標}}{L_{g,現状}} = \frac{2}{3}$
  • 現状の排ガス温度 $T_{go,現状} = 180 \text{ [℃]}$
  • 大気温度 $T_a = 15.0 \text{ [℃]}$

計算過程:

上記の比例式に数値を代入します。

$\frac{2}{3} = \frac{T_{go,目標} - 15.0}{180 - 15.0}$

分母の温度差を計算します。

$180 - 15.0 = 165$

これを式に代入します。

$\frac{2}{3} = \frac{T_{go,目標} - 15.0}{165}$

目標排ガス温度 $T_{go,目標}$ について解きます。

$T_{go,目標} - 15.0 = \frac{2}{3} \times 165$

$T_{go,目標} - 15.0 = 2 \times 55$

$T_{go,目標} - 15.0 = 110$

$T_{go,目標} = 110 + 15.0$

$T_{go,目標} = 125 \text{ [℃]}$

解答の四捨五入:

解答すべき数値の最小位の一つ下の位で四捨五入するため、小数点以下第1位を四捨五入し、整数値で解答します。

$125.0 \approx 125 \text{ [℃]}$

したがって、【C】に入る数値は 125 です。

🔄 次へ ➔ 答え合わせ