メモに記録しました
← 問題に戻る

解説 - 問題 5

令和05年

3) 状態点1、2及び3の状態量は、状態点3の温度が400℃であること、及び図に示されている圧力、比体積を用いて表1、表2より直接に読み取ることができる。残る状態点4の状態量を求めるためには、その乾き度を知る必要がある。状態点4の乾き度$x_4$は、比エントロピーsと乾き度xの関係式【11】を用いて求めることができ、【A】×$10^{-1}$となる。したがって、状態点4の比エンタルピー$h_4$は、【B】 \times 10^{【b】}[kJ/kg]となる。このとき、蒸気原動所の理論熱効率$\eta_S$は、式$\eta_S$=【12】を用いて求めることができ、【C】×$10^{-1}$となる。

解説

3) 状態点4の乾き度、比エンタルピー、及び理論熱効率の計算

この設問は、蒸気原動所のランキンサイクルにおける各状態点の状態量を求め、それを用いて理論熱効率を計算するものです。P-v線図と熱物性表(表1、表2)を基に計算を進めます。

1. 状態点4の乾き度 $x_4$ の計算

P-v線図より、状態点3から状態点4への変化はタービンにおける断熱膨張過程であり、理想的には等エントロピー膨張とみなされます。したがって、状態点4の比エントロピーは状態点3の比エントロピーと等しくなります。

  • 適用公式:

    湿り蒸気領域における比エントロピー $s$ と乾き度 $x$ の関係式は以下の通りです。

    $s = s' + x(s'' - s')$

    ここで、$s'$ は飽和液の比エントロピー、$s''$ は乾き飽和蒸気の比エントロピーです。

  • 状態量の読み取り:

    まず、状態点3の比エントロピー $s_3$ を表2から読み取ります。圧力 $P_3 = 7.000$ MPa、温度 $T_3 = 400$ ℃の過熱蒸気の状態点です。

    $s_3 = 6.453 \ 6 \ [\text{kJ}/(\text{kg}\cdot\text{K})]$

    次に、状態点4の圧力 $P_4 = 0.010$ MPa における飽和液の比エントロピー $s'_{0.010}$ と乾き飽和蒸気の比エントロピー $s''_{0.010}$ を表1から読み取ります。

    $s'_{0.010} = 0.649 \ 3 \ [\text{kJ}/(\text{kg}\cdot\text{K})]$

    $s''_{0.010} = 8.151 \ 1 \ [\text{kJ}/(\text{kg}\cdot\text{K})]$

  • 計算過程:

    等エントロピー膨張なので、$s_4 = s_3$ です。

    $s_4 = 6.453 \ 6 \ [\text{kJ}/(\text{kg}\cdot\text{K})]$

    この値を乾き度の関係式に代入して、$x_4$ を求めます。

    $6.453 \ 6 = 0.649 \ 3 + x_4 (8.151 \ 1 - 0.649 \ 3)$

    $6.453 \ 6 = 0.649 \ 3 + x_4 (7.501 \ 8)$

    $x_4 = \frac{6.453 \ 6 - 0.649 \ 3}{7.501 \ 8}$

    $x_4 = \frac{5.804 \ 3}{7.501 \ 8}$

    $x_4 \approx 0.773 \ 720 \dots$

    解答は「【A】×$10^{-1}$」の形式で求められており、通常は小数点以下3桁程度で示されます。最小位の一つ下の位で四捨五入するため、小数点以下4桁目を四捨五入します。

    $x_4 \approx 0.774$

    これを指定の形式にすると、

    $x_4 = 7.74 \times 10^{-1}$

  • 解答:

    したがって、【A】 = 7.74

2. 状態点4の比エンタルピー $h_4$ の計算
  • 適用公式:

    湿り蒸気領域における比エンタルピー $h$ と乾き度 $x$ の関係式は以下の通りです。

    $h = h' + x(h'' - h')$

    ここで、$h'$ は飽和液の比エンタルピー、$h''$ は乾き飽和蒸気の比エンタルピーです。

  • 状態量の読み取り:

    状態点4の圧力 $P_4 = 0.010$ MPa における飽和液の比エンタルピー $h'_{0.010}$ と乾き飽和蒸気の比エンタルピー $h''_{0.010}$ を表1から読み取ります。

    $h'_{0.010} = 191.8 \ [\text{kJ}/\text{kg}]$

    $h''_{0.010} = 2584.8 \ [\text{kJ}/\text{kg}]$

    乾き度 $x_4$ は上記の計算結果 $0.773 \ 72$ を用います。

  • 計算過程:

    これらの値を関係式に代入して、$h_4$ を求めます。

    $h_4 = 191.8 + 0.773 \ 72 \times (2584.8 - 191.8)$

    $h_4 = 191.8 + 0.773 \ 72 \times 2393.0$

    $h_4 = 191.8 + 1851.362 \ 56$

    $h_4 \approx 2043.162 \ 56 \ [\text{kJ}/\text{kg}]$

    解答は「【B】 \times 10^{【b】}[kJ/kg]」の形式で示されており、【B】= 2.04E+03 が与えられています。これは $2.04 \times 10^3 = 2040$ kJ/kg を意味します。計算結果をこの形式に合わせるため、有効数字3桁で四捨五入します。

    $h_4 \approx 2040 \ [\text{kJ}/\text{kg}]$

    これを指定の形式にすると、$h_4 = 2.04 \times 10^3 \ [\text{kJ}/\text{kg}]$ となります。

  • 解答:

    したがって、【B】 = 2.04E+03

3. 蒸気原動所の理論熱効率 $\eta_S$ の計算
  • 適用公式:

    ランキンサイクルの理論熱効率 $\eta_S$ は、サイクル全体の正味仕事量を投入熱量で割ることで求められます。

    $\eta_S = \frac{\text{タービン仕事量} - \text{ポンプ仕事量}}{\text{ボイラ加熱量}}$

    エンタルピーを用いて表すと以下の通りです。

    $\eta_S = \frac{(h_3 - h_4) - (h_2 - h_1)}{(h_3 - h_2)}$

  • 各状態点の比エンタルピー:

    これまでに求めた、または表から読み取った各状態点の比エンタルピーをまとめます。

    • $h_1$: 状態点1(P=0.010 MPaの飽和液)を表1から読み取ります。
      $h_1 = h'_{0.010} = 191.8 \ [\text{kJ}/\text{kg}]$
    • $h_2$: 状態点2(P=7.000 MPa、v=0.001 010 m$^3$/kg の圧縮液)を表2から読み取ります。
      $h_2 = 221.1 \ [\text{kJ}/\text{kg}]$
    • $h_3$: 状態点3(P=7.000 MPa、T=400 ℃の過熱蒸気)を表2から読み取ります。
      $h_3 = 3161.2 \ [\text{kJ}/\text{kg}]$
    • $h_4$: 状態点4(上記計算結果)は、$2043.162 \ 56 \ [\text{kJ}/\text{kg}]$ を用います。(丸める前の値を使用)
  • 計算過程:

    各仕事量と加熱量を計算します。

    • タービン仕事量 $W_T = h_3 - h_4 = 3161.2 - 2043.162 \ 56 = 1118.037 \ 44 \ [\text{kJ}/\text{kg}]$
    • ポンプ仕事量 $W_P = h_2 - h_1 = 221.1 - 191.8 = 29.3 \ [\text{kJ}/\text{kg}]$
    • ボイラ加熱量 $Q_H = h_3 - h_2 = 3161.2 - 221.1 = 2940.1 \ [\text{kJ}/\text{kg}]$

    これらの値を熱効率の式に代入します。

    $\eta_S = \frac{1118.037 \ 44 - 29.3}{2940.1}$

    $\eta_S = \frac{1088.737 \ 44}{2940.1}$

    $\eta_S \approx 0.370 \ 302 \dots$

    解答は「【C】×$10^{-1}$」の形式で求められており、通常は小数点以下2桁程度で示されます。最小位の一つ下の位で四捨五入するため、小数点以下4桁目を四捨五入します。

    $\eta_S \approx 0.37$

    これを指定の形式にすると、

    $\eta_S = 3.7 \times 10^{-1}$

  • 解答:

    したがって、【C】 = 3.7

※この解説はAIによって自動生成されています。正確な情報が必要な場合は、公式のテキストや問題集を併せてご確認ください。