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解説 - 問題 3

令和05年

(10) 空気調和設備の省エネルギーでは、設備を構成する各機器自身のエネルギー効率の向上だけでなく、他の機器と組み合わせたときの総合的なエネルギー効率を向上させることも求められる。これに関して『基準部分(工場)』は、「空気調和設備を構成する熱源設備、熱搬送設備、空気調和機設備の管理は、外気条件の季節変動等に応じ、【8】、圧力等の設定により、空気調和設備の総合的なエネルギー効率を向上させるように管理標準を設定して行うこと。」を求めている。

解説

(10) 空気調和設備の省エネルギー管理

この設問は、空気調和設備の省エネルギーに関する管理標準について問うものです。特に、外気条件の季節変動等に応じ、どのようなパラメータを設定することで、空気調和設備の総合的なエネルギー効率を向上させるか、という点がポイントとなります。

解答欄 【8】
  • 正解:[ウ] 冷却水温度や冷温水温度
解説

空気調和設備は、熱源設備(冷凍機、ボイラーなど)、熱搬送設備(ポンプ、配管など)、空気調和機設備(ファン、コイルなど)から構成されます。これらの設備を連携させて効率的に運用することが、省エネルギーの鍵となります。

[ウ] 冷却水温度や冷温水温度が正解である理由:

  • 冷却水温度:冷凍機(チラー)は冷却塔で冷却された冷却水を利用して冷媒を凝縮させます。冷却水温度を高く設定できる場合(特に冬期や中間期など外気温度が低い時期で、冷却塔からの放熱能力に余裕がある場合)、冷凍機の凝縮温度を上げることができ、その結果、冷凍機の成績係数(COP)が向上し、消費電力を削減できます。外気条件に応じて冷却水温度を最適化する「高水温化運転」は、冷凍機の省エネにおいて非常に重要な手法です。
  • 冷温水温度:
    • 冷水温度:冷房時には冷水が空気調和機の冷却コイルを循環し、空気を冷却・除湿します。冷水温度を高く設定することで、冷凍機で冷水を生成する際の消費電力を削減できます。ただし、高すぎると除湿能力が低下したり、設定室温に到達しにくくなるため、快適性を損なわない範囲での最適化が求められます。外気温度が低い中間期など、負荷が小さい時期には冷水温度を高く設定できる余地が大きくなります。
    • 温水温度:暖房時には温水が空気調和機の加熱コイルを循環します。温水温度を低く設定することで、ボイラーなどの熱源設備での燃料消費量を削減できます。これも外気温度や室内の熱負荷に応じて最適化が図られます。
  • これらの温度設定は、外気条件の季節変動に大きく影響され、熱源設備、熱搬送設備、空気調和機設備それぞれの運転効率、ひいてはシステム全体の総合的なエネルギー効率に直接的に寄与するため、管理標準において重要な設定項目となります。

[ア] 最適湿度 が不適切である理由:

  • 湿度は主に室内環境の快適性や製品品質の維持のために設定されるものです。もちろん、除湿や加湿にはエネルギーを消費しますが、「熱源設備、熱搬送設備、空気調和機設備の総合的なエネルギー効率を向上させる」という文脈において、冷却水温度や冷温水温度のように直接的に熱源機器の効率を左右する設定とは異なります。湿度は「圧力等」の運転条件とは性質が異なります。

[イ] 二酸化炭素濃度 が不適切である理由:

  • 二酸化炭素濃度は、室内の空気質を管理し、換気量を制御するための指標です。換気量を適切に制御することは省エネルギーに繋がりますが、これは主に換気ファンや外気処理に関する管理であり、熱源設備や熱搬送設備、空気調和機設備の「冷却水温度や冷温水温度、圧力等」といった運転条件の設定とは直接的な関連性が低く、文脈に合いません。

したがって、空気調和設備の総合的なエネルギー効率向上を目指す管理標準において、外気条件の季節変動等に応じて設定すべき項目としては「冷却水温度や冷温水温度」が最も適切です。

※この解説はAIによって自動生成されています。正確な情報が必要な場合は、公式のテキストや問題集を併せてご確認ください。