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解説 - 問題 3

令和05年

(9) 廃熱回収計画を立案する上で、回収熱の効率的利用を図るためには、回収媒体への熱交換における【7】の損失を極力少なくすることが求められる。

解説

(9) 廃熱回収計画におけるエクセルギーの重要性

廃熱回収計画を立案する上で、回収熱の効率的利用を図るためには、回収媒体への熱交換における【7】エクセルギーの損失を極力少なくすることが求められます。

解説

この問題は、熱力学における重要な概念である「エクセルギー」に関する知識を問うものです。廃熱回収計画において、単に熱量(エンタルピー)を回収するだけでなく、その回収した熱をいかに有効に利用できるかという「質」の視点が重要となります。

  • 正解:【イ】エクセルギー

    エクセルギー(Exergy)とは、「利用可能エネルギー」や「有効エネルギー」とも呼ばれ、熱力学第二法則に基づいて、あるエネルギー源(熱、物質など)が周囲の環境(基準状態)と熱的・力学的に平衡に達するまでに、外部に取り出しうる最大の仕事量を指します。言い換えれば、エネルギーの「質」を表す指標です。
    廃熱回収計画においては、単に廃熱が持つ熱量(エンタルピー)を回収するだけでなく、その熱をどれだけ有効に利用できるか、つまり仕事に変換できるか、あるいはより高温の熱として利用できるかという観点から、エクセルギーの損失を評価することが非常に重要です。熱交換器などでの熱交換プロセスでは、不可逆性(例:熱伝達における温度差)が生じるほどエクセルギーが損失され、エネルギーの質が低下します。したがって、回収媒体への熱交換においてエクセルギーの損失を極力少なくすることは、回収した熱の利用価値を最大化し、効率的な廃熱利用を実現するために不可欠な目標となります。

  • 誤答:【ア】アネルギー

    アネルギー(Anergy)とは、エクセルギーの対義語で、「利用不可能エネルギー」や「無効エネルギー」とも呼ばれます。これは、あるエネルギー源が周囲の環境と平衡に達した際に、もはや仕事として取り出すことができなくなったエネルギーの部分を指します。エネルギーの総量(エンタルピー)は、エクセルギーとアネルギーの和として表されます。
    廃熱回収の目的は、利用可能なエネルギー(エクセルギー)を増やすことであり、アネルギー自体を「損失」として減らすという表現は適切ではありません。アネルギーが多いということは、エクセルギーが少ないことを意味するため、エクセルギー損失を減らすことが結果的にアネルギーの増加を抑制することに繋がりますが、「アネルギーの損失を少なくする」という直接的な表現は誤りです。

  • 誤答:【ウ】エントロピー

    エントロピー(Entropy)とは、系の乱雑さや無秩序さの度合いを示す熱力学的な状態量です。熱力学第二法則によれば、孤立系における不可逆変化ではエントロピーは必ず増大します(エントロピー増大の法則)。エントロピーの増大は、エネルギーの質が劣化し、エクセルギーが損失することを意味します。
    エントロピーは「損失」として直接回収を目標とするものではありません。エントロピーの増大を抑制することによって、エクセルギーの損失を少なくすることができます。しかし、「熱交換におけるエントロピーの損失」という表現は一般的ではなく、より直接的にエネルギーの利用価値の低下を示す「エクセルギーの損失」がこの文脈では適切です。

以上の理由から、廃熱回収計画における効率的利用のためには、回収媒体への熱交換におけるエクセルギーの損失を極力少なくすることが求められます。

※この解説はAIによって自動生成されています。正確な情報が必要な場合は、公式のテキストや問題集を併せてご確認ください。