令和05年
この問題は、平板における一次元定常熱伝導に関する温度計算です。熱伝導の基本法則であるフーリエの法則を適用して解きます。
適用すべき公式フーリエの法則は、熱流束qと温度勾配dT/dxの関係を以下の式で表します。
q = -λ(dT/dx)
ここで、
q: 単位面積当たりの熱流束 [W/m2]λ: 熱伝導率 [W/(m·K)]dT/dx: 温度勾配 [K/m]一次元定常熱伝導で、厚さδの平板があり、両表面の温度がTH(高温側)とTL(低温側)である場合、熱流束qは以下の式で表されます。
q = λ(TH - TL) / δ
ここで、
TH: 高温側表面温度 [℃] または [K]TL: 低温側表面温度 [℃] または [K]δ: 平板の厚さ [m]まず、与えられた値を整理し、SI単位系に統一します。
δ = 20 mmδ = 20 × 10-3 m = 0.02 mλ = 25 W/(m·K)TH = 100 ℃q = 40 kW/m2q = 40 × 103 W/m2 = 40000 W/m2次に、上記のフーリエの法則の式q = λ(TH - TL) / δを変形して、低温側の表面温度TLを求めます。
両辺にδを掛けると、
qδ = λ(TH - TL)
両辺をλで割ると、
qδ / λ = TH - TL
TLについて解くと、
TL = TH - (qδ / λ)
それぞれの数値をこの式に代入して計算します。
TL = 100 ℃ - ( (40000 W/m2) × (0.02 m) / (25 W/(m·K)) )
かっこ内の計算を先に進めます。
分子の計算:
40000 [W/m2] × 0.02 [m] = 800 [W/m]
この結果を分母の熱伝導率で割ります。
800 [W/m] / 25 [W/(m·K)] = 32 [K]
ここで得られた32 Kは温度差を示します。温度差はケルビン(K)と摂氏(℃)で同じ値であるため、32 Kの温度差は32 ℃の温度差に相当します。
最後に、低温側の表面温度TLを計算します。
TL = 100 ℃ - 32 ℃ = 68 ℃
したがって、低温側の表面温度は 68 ℃ です。
(8) キルヒホッフの法則と放射率この問題は、放射伝熱に関する基本的な法則、特にキルヒホッフの放射法則についての理解を問うものです。
解説外部から物体に放射エネルギーが与えられ、その物体が熱的平衡状態にあるとき、入射した放射エネルギーは、反射されるか(反射率ρ)、吸収されるか(吸収率α)、透過するか(透過率τ)のいずれかです。エネルギー保存則により、これらの割合の合計は1となります。
反射率(ρ) + 吸収率(α) + 透過率(τ) = 1
問題の後半は、「この熱的平衡状態にある物体表面の放射率(ε)に等しいのは、【6】率である」という問いです。これは「キルヒホッフの放射法則」によって説明されます。
キルヒホッフの放射法則キルヒホッフの放射法則は、「ある温度にある物体が放射するエネルギーと、同じ温度にあるその物体が吸収する放射エネルギーの比は、放射源の性質によらず一定である」というものです。これを簡単に表現すると、「熱的平衡状態にある物体では、その放射率(ε)は吸収率(α)に等しい」となります。
ε = α
この法則は、「良き吸収体は良き放射体である」ということを意味します。例えば、黒体はすべての入射放射を吸収するため吸収率が1ですが、同時に放射率も1です。一方、鏡のような表面は放射をほとんど吸収せず(吸収率が低い)、ほとんど反射するため、放射率も低いです。
選択肢の検討以上の理由から、放射率に等しいのは [ア] 吸収率 です。
※この解説はAIによって自動生成されています。正確な情報が必要な場合は、公式のテキストや問題集を併せてご確認ください。