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解説 - 問題 3

令和05年

(2) 伝熱の計算では、電気回路におけるオームの法則による計算を応用できる場合がある。この場合の計算諸量の例として、熱系の温度差は電気系の電位差に相当し、熱系の熱流束は電気系の【3】に相当する。

解説

小問2の解説

本設問では、伝熱現象を電気回路のアナロジーで捉える場合の、物理量の対応関係について問われています。このアナロジーは、熱伝導の基本的な法則が電気回路におけるオームの法則と数学的に類似していることから用いられます。エネルギー管理士試験でも頻出の重要な概念です。

適用すべき原理・公式

まず、それぞれの分野における基本的な法則を確認しましょう。

  • 電気回路におけるオームの法則
    電気回路において、抵抗 R の両端に電位差(電圧) V がかかると、そこに電流 I が流れます。その関係は以下の通りです。
    I = V / R
  • 熱伝導におけるフーリエの法則(一次元定常熱伝導の場合)
    厚さ Δx、断面積 A、熱伝導率 λ の壁を介して温度差 ΔT が生じている場合に流れる熱流 Q は、以下の関係で表されます。
    Q = λAΔT / Δx
    この式は、見方を変えると以下のように表現できます。
    Q = ΔT / (Δx / (λA))
伝熱と電気回路のアナロジー(対応関係)

上記の2つの法則を比較すると、以下のような対応関係が見えてきます。

  • 熱系の温度差 ΔT は、電気系の電位差 V(電圧)に相当します。
  • 熱系の熱流 Q は、電気系の電流 I に相当します。熱流の単位はW(ジュール毎秒)、電流の単位はA(クーロン毎秒)です。
  • 熱抵抗 Rth = Δx / (λA) は、電気系の電気抵抗 R に相当します。
熱流束と対応する電気系の量

今回の設問で問われているのは「熱系の熱流束」が電気系の何に相当するかです。

  • 熱流束 q
    熱流束とは、単位断面積あたりの熱流を指します。記号は q で表され、以下の式で定義されます。
    q = Q / A
    単位は通常 [W/m2] です。
  • 対応する電気系の量
    熱流 Q が電流 I に相当することから、熱流束 q = Q / A に対応する電気系の量は、単位断面積あたりの電流であると考えられます。この量を電流密度 j と呼びます。
    j = I / A
    単位は通常 [A/m2] です。

したがって、熱系の熱流束は、電気系の電流密度に相当します。

解答欄【3】の評価

上記で導き出した対応関係に基づき、各選択肢を評価します。

  • [ア] 電荷
    電荷は電気の量そのものを指し、単位はクーロン [C] です。熱系の熱量に相当する概念はありますが、熱流束(単位面積あたりの熱流)には相当しません。
  • [イ] 電流
    熱系の熱流 Q は電気系の電流 I に相当します。しかし、設問で問われているのは「熱流束」であり、熱流束は「単位面積あたりの熱流」であるため、電流そのものとは異なります。
  • [ウ] 電流密度
    熱流束 q は「単位面積あたりの熱流」であり、電気系の電流密度 j (単位面積あたりの電流)に正確に対応します。これが正解です。

以上のことから、解答欄【3】の正解は[ウ] 電流密度となります。

※この解説はAIによって自動生成されています。正確な情報が必要な場合は、公式のテキストや問題集を併せてご確認ください。